イギリスの5人組グループ「One Direction」のメンバーの一人、リアム・ペイン(Liam James Payne)さんが2024年10月、31歳で亡くなったというニュースが流れた。
息子が小学5年の頃、1級上の6年生の小学校の友人からOne Direction を教えてもらい、曲のコピーを持っていたことを思い出す。小学生でイギリス音楽かよ、と思ったが、1級上の6年生も、中学生のお兄さんから仕入れた情報のようだった。息子に頼んで2012年のアルバムに入っている「One Thing」など聞かせてもらったところ、なかなか良い。子供の情報網ってすごいなぁと感じ入った。
当時は同級生だけでなく、小学校の1級上の子たちとよく遊んでいたようで、川に泳ぎに行ったり、釣りに行ったり、同級生とはまた違う楽しさがあったのだろう。
2014年に、ポルトガルのJoão da Providência 達と書いた論文、「Spin polarization versus color–flavor locking in high-density quark matter (Progress of Theoretical and Experimental Physics 2015, 013D02 ) 」は、基本的に私が執筆したものなので、最後の「まとめ」の章、「6. Summary and concluding remarks」の最後の最後に、「Thus, one direction of investigations in high-density quark matter is to understand whether the quark ferromagnetization is realized or not in the quark spin-polarized phase. This will be one thing to solve.」と、それらしく今後の研究の方向性と課題を書いておいた。その中に、折角だから息子が仕入れてきた「One Direction」と、彼らの楽曲「One Thing」を入れておいて、少し遊んでみた。10年前の思い出である。
ちなみに、この論文の共著者として、Henrik Bohr が入っている。彼は物理学の世界では有名なNiels Bohr のお孫さん、原子核理論では誰もが知るAage Bohr の甥っ子である。おじいさん、おじさんがノーベル物理学賞受賞者である。